やっぺし！

先週末、大船渡の小学校で開催された震災復興イベント「やっぺし祭り」のお手伝いに出掛けてきました。このイベントは、地元のサポートネットワークセンターの方の呼び掛けで、大船渡出身でアートコレクターのサークル「ワンピース倶楽部」を主宰されている石鍋博子さん、アーティストの遠藤一郎さんらを中心に企画されたもので、様々な団体や個人ボランティアが結集して実現されました。僕はたまたま先々週出展していたアートフェア京都で石鍋さんにこの話を伺い、ちょうど何か参加できるボランティア活動を探していた所だし、東京から直行の深夜バスも出ると聞いたので急遽参加することにしました。参加してみた感想は、楽しかったの一言。あるいは不謹慎かもしれませんが、こんなに楽しんでしまって本当にいいのだろうかと思う位充実した時間を過ごしました。今回のイベントを通して、少しでも被災者の方々を励ますお力添えになれたことを切に願っています。また、共通の目的を持って集った多くの素晴らしい方々とお知り合いになれたことも大きな収穫でした。震災後、特に繊細な若いアーティストの間で、不安や無力感から鬱気味になっている方も多いと聞きますが、あるいはこうしたイベントに思い切って参加してみることも何かヒントになるかもしれませんね。

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アートフェア京都ご来場ありがとうございました！

先週末開催されたアートフェア京都、予想を遥かに上回る多くのご来場頂き大変ありがとうございました。地元関西の懐かしい方々のお顔を見れたり、新しくお知り合いなった方々から展示作品について貴重なご感想を頂くなど、楽しく充実した3日間となりました。忙し過ぎて他のギャラリーさんの部屋を余り見れなかったのが残念でしたが…。アヌ・トゥオミネンとカロリーナ・ラケル・アンティッチの作品を展示したroomの部屋はこんな感じでした。

2日目の晩は、他の出展者の方と連れ立って錦市場で開催されていた震災復興のチャリティーイベントへ。店頭では東北の酒や軽食の出店が並び、普段は早めに店じまいし夜は閑散としている錦が、この日ばかりは大勢の人で賑わっていました。

二台のピアノによる音楽とジャン・コクトーの世界

友人の音楽家ローラン・テシュネさんより、彼の教え子たちが出演するコンサートの案内が届きました。プログラムは、二台のピアノによるドビュッシーやプーランク、それに現代作曲家による曲、さらにコクトーが台本を書いた演劇「エッフェル塔の花嫁花婿」に基づく俳優のパフォーマンスが織りまぜられたものとなっています。ご興味がある方はぜひ。

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■ 二台のピアノによる音楽とジャン・コクトーの世界 

日 時：12月2日 [木]　開場18:30 開演19:00

会 場：カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」

料 金：一般 2,500円　会員2,000円（全自由席）

チケット問い合わせ先：カワイ音楽振興会 Tel.[phone] / カワイ表参道 Tel.[phone]

詳 細：http://kawai-kmf.com/concert-info/2010/12.02/

可能性の空間

今週土曜、京都精華大学で開催されているデザイン学部建築学科・連続レクチャーシリーズにて、graf代表の服部滋樹さんと対談させて頂くことになりました。この日の講義では「新しいユートピアのかたち」と題して、チェンマイ郊外のアーティスト・ラン・スペース The Land の活動を中心にお話しさせて頂く予定です。リクリット・ティラバーニャとカミン・ラーチャイプラサートの二人のアーティストを中心に、リレーショナル・アートの発展形、あるいはアートと日常の融合を目指した実験場として創設されたランド・プロジェクト。農作業や瞑想法といったユニークなプログラムを取り入れながら、万人に開かれた自律的なコミュニティー作りを行なう彼らの活動は、国家や既存の権力構造といったシステムを越えた新たな共同体のあり形を示唆するものとして興味深い試みに思われます。

なおこのレクチャーはオープン講座となっているので、一般の方々にも聴講して頂けるようです。ご興味のある方はぜひご参加を。（とは言ったものの人前で話すのは大変苦手なので、途中でフリーズしてしまう恐れがあります。服部さん、放置プレイだけはしないようにくれぐれもお願い致します。）

アートフェア東京2010開催中！

今週木曜に開幕したアートフェア東京2010、早くも三日目を迎えました。事務局の発表によると、オープニングプレビューの入場者数7,711名、初日2日の入場者数12,912名。数字的には昨年並みですが、一昨年、昨年と比べると海外からの来客、特にアジア圏のアート関係者やディーラーの来場が一段と減ったように見受けられます。これは恐らく現在のアジア圏のアートマーケットの規模に対し、香港、台北、ソウル他アジア各都市で開催されるフェアの数がここ数年の間に急に増え、出展するギャラリー側も購入するコレクター側も双方共に参加するフェアの選択肢の幅が広がったことと関係があるように思えます。フェアへの参加を決定するには、出展料だけでなく、作品の運送やアクセスの利便性、現地の美術品に対する税制度など様々な要因を考慮する必要があるのですが、出展者として一番重要な判断基準となるのは、そのフェアが購買層となる顧客をどれだけ多く呼び込める見込みがあるか。また、フェアが開催される都市や地域が今後マーケットとして発展する可能性をどれだけ秘めているか。増え過ぎた様にさえ思えるアートフェアが今後存続していくには、フェアと同時に特定のテーマに基づくプラットホームを併設したり、出展ギャラリーのクオリティーコントロールをきちんと行なったりと、他のフェアとの差別化やブランド化への工夫が必要になってくるものと思われます。今回5回目を迎えるアートフェア東京に参加して感じたのは、開催内容や関連イベントがややマンネリ化してきたように見えること。日本を代表するだけでなく、アジアを代表するアートフェアとして今後生き残っていくためには、次回開催に向けて根本的に戦略を練り直す必要があるように思えますがいかがでしょうか？

Art-U roomのブース展示。昨秋開催したアヌ・トゥオミネンの「レクリエーション」とカロリーナ・ラケル・アンティッチの「夕暮れ」からの作品を中心に展示を行なっています。

ブース別角度より。アヌさんとカロリーナは直接合ったことはないのですが、roomで預かっている作品を見てお互いに相手の作品を気に入っていると言っていました。そのためか二人の作品を一緒に展示してもしっくりきています。

パリのアートフェアに引き続き、友人のアルセーヌに沢山手伝ってもらいました。昨日は伊豆より愛しの妻とお嬢ちゃん二人も応援に駆け付けてくれてご満悦な様子。

アンサンブル室町：ポール・クローデルの「百扇帖」

友人のフランス人音楽家ローラン・テシュネさんより、彼が主宰する「アンサンブル室町」次回公演の案内が届きました。「アンサンブル室町」は和楽器とバロック楽器の混合編成に、演劇や舞踏の要素を加えたユニークなアンサンブルです。今回も盛り沢山の内容の楽しいコンサートが見れそうです。ご興味のある方はぜひ。

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■ アンサンブル室町　「ポール・クローデルの『百扇帖』」

   Ensemble Muromachi - Cent Phrases pour Eventails de Paul Claudel

 

日 時：2010年2月24日（水）18:30開場/19:00開演

会 場：日本大学 カザルスホール

入場料：一般4,000円 / 学生2,500円

予約・問い合わせ

E-mail : [e-mail]

Tel : [phone]　（renseignements en francais : 03-3795-8596）

 

■ 公演直後の模様。音響の良い素晴らしいホールでとても優雅なひと時を過ごしました。（2月25日追加）

アンサンブル室町 ワークショップ＆コンサート

「アンサンブル室町」を主宰するフランス人音楽家ローラン・テシュネさんより、来月開催されるワークショップ＆コンサートのお知らせが届きました。「アンサンブル室町」は、和楽器とバロック楽器の混合編成に、演劇や舞踏の要素を加えたユニークなアンサンブル。今回初めて開催されるワークショップでは、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の神戸愉樹美さん、能楽家の青木涼子さん、バロックダンスの市瀬陽子さんらを講師に迎え、その後のコンサートでは作曲家の権代敦彦さんらの作品が演奏されます。詳細はこちらにて：

http://www.geidai.info/event/event.php?event_id=400&PHPSESSID=gole1o26scp882o9h6iqlanb7hb043vg

ZINE'S MATE

今週末、近所で開催されていたアートブックフェア'ZINE'S MATE'を覗いてきました。会場はGYRE内のスペースと、デザインフェスタギャラリーの近くに最近オープンしたVacantの２カ所。訪れた時はどちらの会場も大賑わいで、各出展者ブースにはアートやフォトの作品集やZinと呼ばれるインデペンデント系の冊子類が所狭しと並んでいました。じっくり探せば面白そうなものに色々出会えそうな気配でしたが、余りの人の多さに途中で挫折。それでもSUPER LABOさんのブースでマイロウィッツのカタログと、PRESSPOPさんのブースでオモロいフィギュア＆コミックをゲット。同行した友人も、以前から気に留めていたというYUKIのCDジャケに使われていた絵のアーティストの作品集を発見し、更に偶然会場に居合わせた作家にも会えるという思わぬ収穫がありました。何よりも嬉しいのは全般に並んでいるものが数百円〜数千円と比較的手頃なこと。アートフェアでは例え気に入った作品があっても、値段を聞くと二の足を踏んでしまうことが間々あるのですが、こちらではお小遣い程度で十分買い物も楽しめました。フリマっぽい気取らないノリも良かったです。

熱気ムンムンの会場の模様

東京仮面バザール vol.2 in 下田

しばらく更新を怠っていたら７月になってしまいました。ここのところ毎日じめじめした天気が続き気分も滅入りがちですが、梅雨が明ければ夏はすぐそこ。前回roomでのバザールに引き続き開催する夏休みお楽しみ企画「東京仮面バザール vol.2 in 下田」の告知を本日HPにUPしました！今回のバザールに向け東京仮面の二人も伊豆バージョンの人形＆Tシャツを目下誠意制作中です。会期中には楽しいゲームやBBQパーティー等も用意していますので、皆さん奮ってご参加ください。

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■ 東京仮面バザール vol.2 in 下田

会 期：2009年7月24日（金）・25日（土）・26日（日）

会 場：Gallery K.J　下田市三丁目15、ペリーロードそば

詳 細：http://www.art-u-room.com/exhibition_jp/09_07_bazar2.html

アートフェア東京2009閉幕

満開の桜と共に開幕したアートフェア東京は、怒濤の4日間を経て本日終了致しました。事務局の速報では、国際フォーラムとTOKIA会場を合わせ昨年を上回る入場者数があったとのことです。ご来場頂いた皆さま、大変ありがとうございました。

Art-U roomのブースで展示したカミン・ラーチャイプラサートのブロンズ像シリーズ「Beyond...」にも、多くの反響が寄せられました。見た瞬間に噴き出される方、一体一体の像の意味の解釈を試みられる方、タイ旅行の思い出話に花を咲かせられる方、等々。ご来場者はさすがアートファン揃いとあって、昨年新日曜美術館で放映された金沢アートプラットホームでのプロジェクトのことを覚えてられる方も結構おられて、チェンマイでの「The Land」の活動等にも大変関心を寄せられていました。

ブースが狭い上会場が混み合っていたためゆっくりご覧頂けなかった方もおられたかと思いますが、今週11日から始まるroomでの個展では、レイアウトを変えゆったり鑑賞頂ける展示に致します。4月24日には作家を迎えてレセプションパーティーも開きますのでぜひ再度のご来場をお待ちしています。

おかけんたさんによる会場ガイドツアーご一行様。おかさんのマシンガントークと共に嵐のように過ぎ去って行きました。

カミンの作品には、老若男女、日本人外国人を問わず幅広い層の方に興味を示して頂きました。