SSブログ
Pinaree Sanpitak ブログトップ
前の10件 | -

ピナリー・サンピタック in 東京現代 [Pinaree Sanpitak]

IMG_7392.jpg

今週末パシフィコ横浜で開催されるアートフェア東京現代に、ピナリー・サンピタックが出展しています。展示されているのは、シンガポールとシドニーにギャラリーを構えるYavuz  Galleryのブース。 (Booth C03)

展示作品は、100号大のペインティング2点に加え、ドローイングと立体作品が数点。いずれの作品にもサンピタックのトレードマークともいえる「乳房」のモチーフがあしらわれており、渋みのある作風の中に現代的なポップさも併せて感じ受けられます。

フェア全体の印象としては、「現代」と銘打っている通り、既に確立された作家よりもエマージングアーティストの作品の存在感が強く、日本における現代アートの現状をコンパクトに俯瞰できるものと思えました。

_________________
東京現代  TOKYO GENDAI
会 期:2023年7月7日(金)〜9日(日)11:00~19:00(最終日9日は17:00まで)
会 場:パシフィコ横浜 横浜市西区みなとみらい1-1-1
 
 
IMG_7394.jpg
こちらの立体作品は、2019年の瀬戸内国際芸術祭での「黒と赤の家」のプロジェクトを契機に始められたシリーズ。器や花瓶などの上に円形に切り抜いた和紙を積み重ね、乳房、あるいはストゥーパ(仏塔)を思わせるフォルムを浮かび上がらせたものです。

コメント(0) 
共通テーマ:アート

ヴェネツィア・ビエンナーレ開幕! [Pinaree Sanpitak]

279013792_10160196249022456_4693427557356023905_n (1).jpg

自身の展示作品の前に立つピナリー・サンピタック (photo by Nopadon Kaosam-ang)


久々の規制なきゴールデンウィークとなった今年の連休、皆さまいかが過ごされましたでしょうか? GWが始まる少し前、4月23日にイタリアにて第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展が開幕しました。セシリア・アレマーニがキュレーションしたメイン展示 'The Milk of Dreams' に出展したピナリー・サンピタックも、オープニングに参加し、多くのゲスト来場者達と交遊を深めた様子です。


コロナの影響による延期の他、ウクライナへの軍事侵攻によりロシア館が不参加となるなど波乱のあったものの、これまでマイノリティーであった女性アーティストを大々的に取り上げた今回のビエンナーレは、長い歴史を持つヴェネチア・ビエンナーレ史上、エポックメーキングな出来事として、多くのメディアでも取り上げられている模様です。
_____________________
第59回 ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展
会 期:2022年4月23日〜11月27日

コメント(0) 
共通テーマ:アート

ピナリー・サンピタック、ヴェネツィア・ビエンナーレに参加 [Pinaree Sanpitak]

portrait_pinaree@nokonoisland.jpgPinaree Sanpitak at Nokono-island, Fukuoka (photo by Kiyoyuki Sawai)

本年4月に開幕する第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展に、ピナリー・サンピタックが参加することが公式発表されました。サンピタックが出展するのは、本展のアーティスティック・ディレクター Cecilia Alemaniがキュレーションするメイン展示 'The Milk of Dreams' のセクション。この展示には、58ヶ国より213名(組)のアーティストによる1400点以上もの作品が展示される予定となっています。

本展の大きな特徴は、近年美術界でも注目を集めるジェンダーギャップの問題を反映してか、女性アーティスト中心の人選となっていることと、20世紀初頭から現代まで幅広い世代のアーティストが共に展示されること。作家リストには、本展のタイトル 'The Milk of Dreams' の元となった著述を残したレオノール・キャリントンやドロテア・タニング、ウニカ・チュルンといったシュールレアリスム系の女性作家からレベッカ・ホルン、バーバラ・クルーガー、ルー・ヤンといった現代アート作家、さらにイヌイットの画家Shuvinai Ashoonaや日系アメリカ人の陶芸家トシコ・タカエズといった幅広い分野のクリエーターの名前が並んでいます。

ピナリー・サンピタックの作品が展示されるのは、アレセナーレ会場のコルデリエ。このセクションでは、ジブリアニメ「ゲド戦記」の原作者であるアーシュラ・クローバー・ル=グウィンの世界観にインスパイアされて選ばれた作品が展示される予定となっています。 コロナの影響で一年延期されての開催となる今年のヴェネチア・ビエンナーレ。開幕までにはコロナが収束し、無事に開催されることを祈っています。
_____________________
第59回 ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展
会 期:2022年4月23日〜11月27日

コメント(0) 
共通テーマ:アート

ピナリー・サンピタックの新刊作品集入荷しました。 [Pinaree Sanpitak]

08d6b920d8171b11064d.jpg


バンコクを拠点に国際的に活躍する現代アーティスト、ピナリー・サンピタックのこれまでの活動をまとめた初めてのモノグラフ"Pinaree Sanpitak 1985-2020"が刊行されました初期のコラージュ作品から昨年バンコクで開催された大規模な個展の模様まで、1985年から2020年までの35年間にわたる彼女の多彩な創作活動が、豊富な図版と共に収録されています。今や彼女の作品の代名詞となった「おっぱい」のをモチーフに表される様に、常に「身体性」を出発点としながら、絵画や彫刻から料理のプロジェクトやインタラクティブなインスタレーションに至るまで、多彩な展開を見せる彼女の作品世界が堪能できる一冊です。


d1761267961b542f959e.jpg


筑波大学に留学経験のあるサンピタックは日本との縁も深く、これまでに日本でも美術館やギャラリー他にて多くの展示やプロジェクトを開催してきました。本書にはArt-U roomで開催した個展やクッキング・プロジェクトの模様や、最近では2019年の瀬戸内国際芸術祭にて発表した「黒と赤の家」の様子も収録されています。


34e900901933d31d607b.jpg


テキストは南オーストラリア美術館ディレクターのラーナ・デヴェンポート、タイを代表するキュレータークリッティヤー・カーウィーウォンほか2名が執筆しています。また、表紙のモチーフ部分には刺繍が用いられるなど、デザイン的にも凝った作りになっています。若干部数ですが、Art-U room オンラインストアにて販売していますので、ご興味のある方はぜひチェックしてみて下さい。

 


コメント(0) 
共通テーマ:アート

瀬戸内国際芸術祭2019 ピナリー・サンピタック「黒と赤の家」 [Pinaree Sanpitak]

DSC04240.jpg


瀬戸内国際芸術祭2019の秋会期(9/28~11/4)が、いよいよ開幕しました。秋会期のみ会場として参加している西部の島々のひとつ、本島にてプロジェクトを行なうピナリー・サンピタックの作品を見て参りましたので、下にリポート致します。



DSC04317.jpg


ピナリー・サンピタックの作品「黒と赤の家」があるのは、丸亀や児島からのフェリーが到着する泊港からバスで5分ほどの笠島地区。この界隈は、かつてこの辺りの海域を仕切っていた「塩飽(しわく)水軍」の本拠が置かれ栄えたところで、江戸時代からの古い町並みがよく残っており、そのまま時代劇のロケができそうな雰囲気。



DSC04236.jpg


そんな趣のある小路をしばらく歩くと、ほどなくピナリーさんの「黒と赤の家」に到着。入り口で出迎えてくれる簾の様なインスタレーションは「マーライ」という作品。タイの寺院などでよく見かける花飾りをモチーフとした作品で、白い生地を花状に折り連ねたものに、隣にある島民の共同農地で栽培された千日紅の赤い花が、所々に挿まれています。ちなみに千日紅のタイ語名は 'Ban Mai Roo Roi'と言い、「永遠に咲き続ける」という意味だそうです。日本語でもタイ語でもよく似た縁起の良い意味を持つこの花を用いた作品が、来場者を穏やかな安らぎの空間へと導いているようです。

続きを読む


コメント(0) 
共通テーマ:アート

ピナリー・サンピタック展覧会情報 [Pinaree Sanpitak]

roof.jpg
'The Roof' by Pinaree Sanpitak, installation view in the Winter Garden, Brookfield Garden, New York

先週4月13日はタイの旧正月ソンクラーンのお祭りでしたが、ちょうど日を同じくしてニューヨークのTyler Rollins Fine Artにて、タイを代表する女性アーティストピナリー・サンピタックの個展オープニングが行われました。同ギャラリーでの4回目の個展となる本展は、移民をテーマとしたインスタレーション'The Mats and The Pillows'並びに90年代より現在に至るドローイングなど紙の仕事で構成されます。

また、4月19日からはバッテリー・パーク・シティ地区にあるブルックフィールド・プレイス内のガラス張りのドーム広場ウィンター・ガーデンにて、大掛かりな空中インスタレーション'The Roof'も公開されます。
____________________
Pinaree Sanpitak: Mats and Pillows and Vessels
会 期:2017年4月13日〜5月20日
会 場:Tyler Rollins Fine Art - 529 West 20 Street, 10W New York


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

ピナリー・サンピタック個展 'MA-LAI' [Pinaree Sanpitak]

ma-lai.jpg

今週よりニューヨークの Tyler Rollins Fine Art にてピナリー・サンピタックの個展 'MA-LAI' が始まります。同ギャラリーでの3回目の個展となる本展では、お供え物としてタイで良く見かけるプアン・マーライ(花数珠)をモチーフとし、金属の彫刻に本物の花でできた花輪を組み合わせたインスタレーション、押し花をコラージュした絵画、布地を花弁の形に縫い込み大きな花数珠状に組み合わせて吊るした立体作品で構成されます。

また、昨年オランダとシンガポールで展示されたピナリーの屋外彫刻 'Breast Stupa Topiary' が、現在クアラルンプールのILHAM Tower前にて展示されています。

____________________
■ Pinaree Sanpitak: MA-LAI
会 期:2015年9月10日〜10月24日
会 場:Tyler Rollins Fine Art - 529 West 20 Street, 10W New York

コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

ピナリー・サンピタック展覧会情報 [Pinaree Sanpitak]

glasshammock3s.jpg

今月ピナリー・サンピタックの屋外彫刻「The Hammock」が完成し、トレド美術館の構内、SANAA設計のグラス・パヴィリオンの傍に設置されました。この作品はゲスト・アーティストとして招かれたサンピタックが、美術館のガラス工房のスタッフと共に制作したもので、632個の野球ボールサイズのガラス球を、ビーズ玉のようにスチールワイヤーで連ねた構造になっています。(制作の過程はこちらで。)この作品は昨年ロサンジェルスのLACMAで展示されたインスタレーション「Hanging by a thread」をベースとしたもので、作品は今後一年間、来年の11月まで公開される予定です。また同じくトレド美術館では、サンピタック他2名のアーティストによる展覧会も開催されています。
________________
InSight: Contemporary Sensory Works
出展作家:Magdalene Odundo, Aminah Robinson and Pinaree Sanpitak
会 期:2014年11月5日〜2015年1月4日
会 場:The Toledo Museum of Art, Ohio


141016_Pinaree_003-843x472.jpg

それから情報が前後してしまいますが、シドニーのシャーマン現代美術財団 (SCAF) でも先月よりピナリー・サンピタックの個展が開催中です。こちらでは旧作の桑の木の繊維でできた紙の彫刻「Womanly Bodies」(1998年)や今春シンガポールで発表されたステンレスの彫刻シリーズ「Cold Cuts」、それにペインティング作品他が展示されています。
_________________
Collection+ Pinaree Sanpitak
会 期:2014年10月17日〜12月13日
会 場:Sherman Contemporary Art Foundation, Sydney



コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

ピナリー・サンピタック個展 'Cold Cuts' [Pinaree Sanpitak]

ps-cc.jpg


来週末よりシンガポールのYavuz Fine Artにて、ピナリー・サンピタックの個展 'Cold Cuts' が始まります。今回の展示の目玉となるのは、昨年オランダのアーネム近代美術館で開催されたグループ展 'Female Power' にて屋外展示されたこちらの作品(写真下)。'Breast Stupa Topiary'と名付けられたこれら組み立て式のステンレス製の構造体
イメージ 9.jpg
は、実際に植物を絡ませて乳房型の植栽を育てることもでき、またそれ自体、鏡面のような輝きを持つ彫刻作品として鑑賞することも可能です。またこの展覧会では、この他に新作の大型絵画連作や、昨年ROCKETで開催したBSCマーケットの際にフランス人デザイナー、フィリップ・ストゥヴノーによって製作されたステンレス製の棚も展示されます。

来週シンガポールでは、15日よりマリーナベイ・サンズにてアートフェアArt Stage Singaporeが開幕し、そちらに合わせて市内のギャラリーでも多くの展覧会やアート関連のイベントが開催されます。Art StageではNumthong Galleryのブースにてカミン・ラーチャイプラサートのプロジェクトが紹介され、また市内ギャラリーでは、パリを拠点に活躍する写真家オノデラユキさんの個展(2902 Gallery)や、現在ベルリンで活動中のシンガポール出身のアーティスト、ソンミン・アンの個展(Fost Gallery)も開催中という具合に、友人・知人のアーティストやアート関係者が大集合するので、ぜひ覗いてこようと思います。その模様は後日改めてブログにて紹介致しますのでどうぞお楽しみに。

____________________
■ Pinree Sanpitak: Cold Cuts
会 期:2014年1月18日~2月23日
会 場:Yavuz Fine Art、51 Waterloo Street, #03-01, Singapore 187969

コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

ピナリー・サンピタック 'Hanging by a Thread' at LACMA [Pinaree Sanpitak]

pinaree_lacma.jpg
HANGING BY A THREAD at LACMA June 22-Sep 29, 2013
Installation views, Los Angeles County Museum of Art, 2013
[コピーライト] Pinaree Sanpitak. LACMA/Museum Associates 2013.
Photographer : Peter Brenner, LACMA


先週よりロサンジェルス・カウンティー美術館(LACMA)にて、ピナリー・サンピタックのインスタレーション作品 'Hanging by a thread'の展示が始まりました。この作品は、一昨年のタイ大洪水の際にタイ王室から国民に配給された救援キットの中に含まれていた布をハンモック状に編み上げたもので、天井から細い糸でぶら下がった不安定さ、危うさと同時に、休息や避難場といった相反するイメージを呼び起こします。また、今回の展示では、美術館の収蔵品であるアンコールのヴィシュヌ像が一緒に展示され、神像の顔に浮かぶ微笑に見守られて、アジア的な無常観が一層強く感じられる展示となっています。同館では現在ジェームス・タレルの回顧展も開催されているようですので、この夏ロス方面にお出掛けの方はぜひ。

____________________
■ Pinree Sanpitak: Hanging by a Thread
会 期:2013年6月22日?9月29日

コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート
前の10件 | - Pinaree Sanpitak ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。