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曾建華 / Tsang Kin-wah ブログトップ

ツァン・キンワ、ヴェネチア・ビエンナーレに出展。 [曾建華 / Tsang Kin-wah]

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The Sixth Seal - HE Is Something That Should Be Overcome. You Are Something That Should Be Overcome. (Digital video & sound installation, Guangdong Times Museum, Guangzhou, 2014, Courtesy of the artist)

2006年にroomで個展を開催した香港のアーティスト、ツァン・キンワが、今年開催される第56回ヴェネチア・ビエンナーレの香港代表作家として選出され展示を行ないます。主にテキストを素材とした壁紙やビデオインスタレーション作品を展開するツァンは、日本でも2010年のあいちトリエンナーレや2011年の森美術館MAMプロジェクトにて現在進行中の「七つの封印」シリーズを発表しています。ちょうど最近彼とメールでやり取りしていたのですが、5月に開幕するビエンナーレの準備に向け少々取り込み中の模様。ヴェネチアに向けて、これまでの作品に劣らぬ圧倒的な迫力に満ちた作品が完成されることを期待しています。


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Tsang Kin-wah's exhibits in HK [曾建華 / Tsang Kin-wah]

香港のキンワより、今月始まった2つの展示の案内が届きました。1つは香港芸術館で開催されている "Louis Vuitton: A Passion for Creation"展。この展覧会はルイ・ヴィトン財団が所有する現代アートのコレクションを展示すると同時に、再来年頃パリのブローニューに竣工予定のFondation Louis Vuitton pour la Création(設計:フランク・ゲーリー)のプレゼンテーションを兼ねているようです。出展作家はジャン=ミッシェル・バスキア、ギルバート&ジョージ、楊福東(ヤン・フードン)、ジェフ・クーンズ、村上隆ほか。キンワのビデオインスタレーションは、地元香港の若手アーティストを集めたセクションで紹介されています。
2つ目の展示会場は、香港のショッピング街廣東道にあるLouis Vuitton Maison。昨年オープンしたアジア最大規模のヴィトンショップの店内に、以前roomでも展示した切り文字のインスタレーションの新作が展示されています。どちらも8月迄の開催ですので、近々香港に行かれる予定のある方は際はぜひ。

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香港芸術館で展示されているビデオインスタレーション。混乱に陥り、あらゆる規範や信念、善悪の判断を失った人間の心理状態を表現したというこの作品では、天井に投影されたテキストがまるで生き物のように動き回ります。(動画はこちらにて。)

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こちらはLouis Vuitton Maisonでの展示。お馴染みのLVのロゴも、良く見ると "$OPPING FOR $OPPING", "BAG$ FOR HER PRECIOUS IDENTITY"といったテキストで構成されています。中には "B$$$$$$$(USINESS)MAN A$ ARTI$T AND ARTI$T A$ B$$$$$$$MAN"といった一文もあり、近年のビジネス主導型のアートに対する批評とも読み取れます。

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キンワ、ヘルシンキでのグループ展に出展中。 [曾建華 / Tsang Kin-wah]

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TSANG Kin-Wah "HE Comes From The Sky ... or The Sea ..."
Black vinyl and sound (CD player & speaker), KIASMA Helsinki, 2008


現在ヘルシンキのキアズマ現代美術館で開催中のグループ展 'Drawn in the Clouds' に参加しているツァン・キンワより展覧会の報告が来ました。今回彼の展示作品は、美術館の螺旋階段の天井に切り文字のテキストを配したインスタレーション。人々の内に秘められた怖れをテーマにしたもので、会場には鳥や熊の鳴き声を録音したサウンドも流れているとのこと。この展覧会には、照屋勇賢やスゥ・ドーホー、ワン・ゴンシン(王功新)ら日韓中の実力派12作家が参加していて大変見応えがありそうです。今年は海外での発表が相次いだキンワですが、しばらくは香港のアトリエに落ち着いてじっくり次作の制作に打ち込めそうです。



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先週、現在Promo-Arteで個展開催中のアベル・バロッソのビデオ撮影のお手伝いをしてきました。今回の展示作品である木製の携帯電話(アップルに対抗してか、マンゴーのロゴが刻まれている)を持ち出し、渋谷のハチ公前や竹下通りで通話する彼のゲリラパフォーマンスをしっかり録ってきました。すれ違っても意外と気付かない人も多かったのですが、びっくりしたりクスクス笑ったり気付いた人の反応が可笑しかったです。編集はハバナに戻ってから行なうとのことですが、どんな感じで上がってくるかとても楽しみです。

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ツァン・キンワ個展 in マンチェスター [曾建華 / Tsang Kin-wah]

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ここのところヨーロッパでの展覧会が続いている香港のアーティストツァン・キンワから、現在マンチェスターで開催中の個展の案内が届きました。今回展示されているのは、以前roomで展示した"in the dark, in the Darkness"と同じテキスト・インスタレーションの作品で、展示空間には一見何も無いように見えますが、注意深く目を凝らしてみると、床や壁面に透明なビニールシートから切り抜かれた文字が貼られているのに気付きます。"I Love You More Than Anything Else in the Whole World And I Would Never Do Anything To Hurt You ..."という長いタイトルが付けられたこの作品は、キューブリックのホラー映画「シャイニング」にインスパイアされたもので、我々の身近な日常に潜む危険や暴力を示唆するテキストによって構成されています。

ちなみにキンワは、これらの文字をいつも現場でビニールシートからハサミ一つでフリーハンドで切り出して行きます。文字の大小や字体、更には鏡文字まで自由自在に器用に切り抜きながら、ギャラリーにて何時間もぶっ続けで黙々と作業していた彼の姿が思い出されます。秋にはヘルシンキのキアズマ美術館でのグループ展参加も決まっているキンワ。無口ながらも内に強い意志を秘めたアーティストです。
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■ Tsang Kin-Wah: What are you looking at?
会 場:Chinese Arts Centre, Manchester, UK
会 期:2008年6月27日〜9月28日

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