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やっぺし! [イベント情報]

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先週末、大船渡の小学校で開催された震災復興イベント「やっぺし祭り」のお手伝いに出掛けてきました。このイベントは、地元のサポートネットワークセンターの方の呼び掛けで、大船渡出身でアートコレクターのサークル「ワンピース倶楽部」を主宰されている石鍋博子さん、アーティストの遠藤一郎さんらを中心に企画されたもので、様々な団体や個人ボランティアが結集して実現されました。僕はたまたま先々週出展していたアートフェア京都で石鍋さんにこの話を伺い、ちょうど何か参加できるボランティア活動を探していた所だし、東京から直行の深夜バスも出ると聞いたので急遽参加することにしました。参加してみた感想は、楽しかったの一言。あるいは不謹慎かもしれませんが、こんなに楽しんでしまって本当にいいのだろうかと思う位充実した時間を過ごしました。今回のイベントを通して、少しでも被災者の方々を励ますお力添えになれたことを切に願っています。また、共通の目的を持って集った多くの素晴らしい方々とお知り合いになれたことも大きな収穫でした。震災後、特に繊細な若いアーティストの間で、不安や無力感から鬱気味になっている方も多いと聞きますが、あるいはこうしたイベントに思い切って参加してみることも何かヒントになるかもしれませんね。


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早朝宿泊先の公民館に到着し、救援物資の運び込みの手伝いをした後、港湾部の被災地の視察へ。GW前までに随分片付けが進んだそうですが、それでもまだ街中の至る所に瓦礫が散乱した状態でした。写真左手の建物の隣りに、もともと石鍋さんのお父様が経営されていた病院が建っていたそうですが、その建物は100メートル程内陸に入った所まで流されていました。
 

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夕食後、翌日のイベントに向けて全員揃っての最終ミーティングの模様。一応それぞれの分担を決めて行きますが、細かい所は各自がその場に応じて臨機応変に対応するという方針で、終始和やかな雰囲気の中進行しました。
 

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いよいよ祭り当日。当初校庭を使う予定だったのが、時々小雨の降るあいにくの天候で急遽体育館を使用することに。設営を終え11時の開場とともに続々と人が集まりあっという間にこの人だかり。趣向を凝らした様々なワークショップやパフォーマンスに綱引きや鬼ごっこという子供向けのゲームが進行します。
 

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体育館の外には牛丼やパスタの炊き出し、フェイスペインティング、青空床屋、動物とのふれ合いコーナーが並びます。神奈川から来た救助犬チームのワンちゃんたちも、余りの人出に目を白黒させていました。
 

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はるばる京都からやってきた学生チームは、子供たちにフェイスペインティングを施し大人気。ちなみに「やっぺし」というのは地元の方言で「やるぞっ!」とか「やろう!」という意味。スタッフも皆、ほっぺたに「やっぺし」のペイントで臨みました。
 

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地元の鹿踊(ししおどり)会による演舞。震災の犠牲となった方々の慰霊のために、毎年お盆に上演する供養の舞を披露しました。その荘厳かつ勇壮な踊りは、会場の誰もの心を惹き付ける素晴らしいものでした。
 

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そして早くもフィナーレの時間。今日一日、子供たちに願い事を書いてもらった連だこが上がった瞬間、グラウンドは大きな歓声に包まれました。最後は皆でグラウンドいっぱいに大きな円陣を組み、「やっぺし、やっぺし」の掛け声で締めくくり。こんな楽しいひと時を与えてくれた参加者ならびにご来場頂いた皆さまに心より感謝申し上げます。



震災を受け立ち上げられたアートNPOエイドによる当日のドキュメンタリービデオです。


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