SSブログ

「夕暮れ」オープニング [展覧会 / room]

カロリーナ・ラケル・アンティッチの個展「夕暮れ」がいよいよ始まりました。いつもオープニングレセプションの前はどれだけの方に来て頂けるかドキドキなのですが、この晩は武蔵美関係の作家のグループやマスコミ関係他大勢の方にご来場頂きホッとひと安心。カロリーナの画風の変化にも概ね肯定的な意見が寄せられ、彼女もやっと安心できたようです。隕石や温泉(?)など不思議な物体や光景が広がる今回の作品。それぞれの絵を前に、皆さん自分なりにストーリーを膨らませている様子も興味深かったです。会期は今月20日までですので、皆さんぜひご高覧ください。

P1070588.jpg
ストライプのスカートの女性がカロリーナ。娘のローラちゃんと一緒に皆で彼女の以前の映像作品を見ています。

P1070592.jpg
ご来場頂いた作家さんよりプレゼントされた絵本を見るカロリーナと旦那のアウグスト。

P1070577.jpg
通りに面した壁面に展示した「亡霊」。日が落ちるとますます雰囲気が出てきます。

コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

カロリーナの個展明日より始まります。 [展覧会 / room]

nightfallinvi.jpg
カロリーナ・ラケル・アンティッチの個展「夕暮れ」が、いよいよ明日より始まります。カロリーナの作品との最初の出会いは2005年の第51回ヴェニスビエンナーレでの展示その時のブログでも紹介していますが、戦争ごっこに興じる子供たちの絵や太鼓を叩き続ける男の子の映像など、とても鮮烈な印象が残りました。その後あるアートフェアにて偶然、カロリーナのマネージメントをしているNYのFlorence Lynch Galleryのオーナーと出会い、ぜひ日本でもカロリーナの作品を紹介したいと申し出たところトントン拍子に話が進み、一昨年の個展「日の出を越えて」開催に至りました。但し前回はカロリーナは妊娠中だったため長旅ができず、今回旦那さんとその後無事に生まれたお嬢ちゃんと一緒に初めての来日となりました。

今回新作揃いでお贈りする「夕暮れ」展は、カロリーナにとっても大きな試み。既に定着した感のある大きく余白を残した淡い色調の作風からの転換を目指した彼女は、新作にてオートマティスムの手法を採り入れたり、鑑賞者と画中に描かれた人物の視点や距離感に変化を付けたりと、これまでとは異なる新たな展開を見せています。

明晩18時より20時半まで、ささやかながら作家と共にオープニングパーティーを開催致しますので、お時間のある方はぜひ気軽にお立ち寄り下さい。

P1070537.jpg
展示作業中のカロリーナとアウグスト、それに娘のローラちゃん。ヴェネチア名物のカーニバルの仮面等を扱う老舗のお店で働く旦那のアウグストさんは、とても好奇心旺盛で陽気な人。天使の様に可愛いローラちゃんのお昼寝中は、作業は一旦停止となるのでなかなか進みません。

コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

「レクリエーション」展好評開催中。 [展覧会 / room]

現在開催中のアヌ・トゥオミネンレクリエーション」展、残すところいよいよあと一週間となりました。お陰さまで連日多くの方にご来場頂いていますが、中にはわざわざ東北や関西方面からお越し頂いた方もいて大変感謝しています。また、前回の「森の住人」や前々回の「キッチン」をご覧頂いた方も多く、毎回アヌさんの展覧会を楽しみにして頂いているようで嬉しい限りです。(なお、次回の個展は2011年春を予定しています。)

さて、前回のブログに続き今回の展示作品を一部ご紹介します。アヌさんの繊細な作品は写真では伝わらない部分も多いので、お時間のある方はぜひ会場にて実物をご覧下さい。また残念ながら会期中お越し頂けないという方は、こちらのサイトに展示風景をアップしましたのでぜひご覧下さい。


P1070283.jpg
手前はラップランドの蚤の市で見つけたおもちゃの橇に、氷の塊に見立てた角砂糖を積み上げた作品「氷」。右手奥は、穴の開いた人形の帽子を黄色い糸で繕った「暖かい空」。帽子の青色を空に、黄色い糸を太陽の光に見立てています。


P1070496.jpg
手前の床に対で置かれているのは、丁度子供位の足の形をした石。アヌさんが世界で一番好きな場所と言うノルウェイ北部のバレンツ海外で拾ってきたものとのこと。「足下の滑らかさ」というタイトルが付けられています。

画面中央に掛かっている黒い布は子供用の水泳パンツ。ポッケには白いシャツを片袖の部分だけ残し細く帯状に裂いて丸めたボールが突っ込まれています。タイトルは「水泳の時間」。

その左手上にぶら下がっているのは手袋。と言っても、もちろんただの手袋ではありません。手袋に空いた穴から人形の手足がニョキッと突き出ています。灰色の手袋を霧に見立てて「霧の中の迷子」と題されています。










Lappi 048.jpg
こちらが上の石を見つけてきたというバレンツ海岸。世界中から流れ着いた漂流物は、アヌさんには宝の山に見えるのかもしれません。















tyon-tila.jpg
先週フィンランドに帰国したアヌさんより、レジデンスで滞在中のラップランド大学で始まる展覧会の案内が届きました。展覧会名は「あなたの部屋」(多分)。先月購入したばかりの森小屋のイメージが使われています。この展覧会が終わったら、早速ユッカさんと一緒に泊まりに行くのだそうです。いいなぁ…。



























complaintschoirstokyo.jpg
昨晩、以前ブログにて紹介した 'Complaints Choirs'(不平の合唱団)の公開パフォーマンスが表参道ヒルズで開催されると聞いたので、閉廊後に覗いてきました。このプロジェクトは、世界各地の一般市民が合唱隊を組んで、日々日常の不平不満を歌に託してぶちまけるというものだけど、正直なところ東京版は少々毒っけが無さ過ぎだったかなぁ。これはある意味、人前で不満を述べる事を潔しとしない日本人の気質(一部関西方面のおばちゃんを除く)を表していたのかもしれないけど…。この映像は編集を経て今月28日から森美術館で上映されるそうです。

コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

「レクリエーション」展始まりました。 [展覧会 / room]

先週末よりroomにてアヌ・トゥオミネン「レクリエーション」展が始まりました。今回もアヌさんらしい素敵な作品が勢揃い。金曜のレセプションには、以前の展覧会にも来て頂いたファンの方や雑誌社の方、その他大勢の方々にお越し頂き好調な滑り出しとなりました。いつもはオープニングが終わると沖縄や北海道に旅行に出掛けるアヌさんとパートナーのユッカさんですが、今回の日本滞在は少し短め。4日の朝にはフィンランドに帰国し、現在レジデンスで滞在中のロヴァニエミに向かわれます。帰国前日となる明日火曜の午後は、アヌさんは大体ギャラリーにいる予定ですので、本人に会ってみたいという方はぜひ足をお運び下さい。

P1070260.jpg
展示作業中のアヌさんとユッカさん。いつも二人で「ああでもない、こうでもない」と言いながらとても仲良さそうです。

P1070233.jpg
今回の展示作品を少しだけ紹介。「降雪 」と題されたこの作品は、ほつれた古手袋の指の部分の毛糸をほどいて雪玉の様に丸めたもの。隣には青色の手袋を用い「降雨」と題された作品が並んでいます。

P1070313.jpg
机の右に並んでいるのは「雪、光、クリーム」という作品。クリーム入れの中に、所々に雪の結晶の様なモチーフを編んだ白い糸玉が入っています。左手は、樺の木の樹皮でできたカップの底に鏡を置いた作品「泉の傍らで」。なお、味のある机はChip the PaintEL Extravaganteの共同作品で、今回の展示用にお借りしました。

P1070287.jpg
古着の子供用レインコートに丸い穴を沢山切り抜いた作品「クランベリー」。床に置かれた籠に、切り抜かれたベリーが入っています。

P1070415.jpg
こちらはアヌさんが以前から手掛けている異なる色の糸を編み合わせた作品。今回の出展作品では、色鉛筆に同じ色の糸を巻き付けて編み合わせたシリーズが並んでいます。


P1070437.jpg
アヌさん&ユッカさんがお土産に持ってきてくれたサラミアッキのお酒。サラミアッキはフィンランドで人気のある真っ黒なグミの様なお菓子で、以前ヘルシンキを訪ねた際にアヌさんに勧められて食べてみましたが、何とも形容し難い危険な味がしました。敢えて漢字に直すなら「沙羅魅悪鬼」といった感じ。お酒の方は結構甘味が強く、出所不明の薬草を煮詰めてシロップを加えたという感じでしょうか。

コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

■ Beyond...展、始まりました。 [展覧会 / room]

P1050654-filtered.jpg
昨日よりroomにてカミン・ラーチャイプラサートの「Beyond...」展が始まりました。展示室の三面を使ってずらり一列に並んだ24体のブロンズ像。何かと慌ただしかった先週のアートフェア東京での展示に比べて、遥かに落ち着いた雰囲気でご鑑賞頂けるかと思います。
ちょうどタイは明日がお正月(ソンクラーン)でチケットが手配できず、カミンは会期中遅れての来日となりますが、24日には彼を迎えてレセプションパーティーを開催致します。当日はカミンと一緒に「The Land」の運営に携わっているチェンマイ大学教授のウティットさんに簡単なトークをして頂く予定です。フェア会期中に何名かの方から「関係者以外もレセプションに参加できるのか?」というお問い合わせを頂きましたが、もちろん大歓迎です!カジュアルな雰囲気のパーティーですので、どうぞ皆さまお気軽にご参加ください。
beyond_21s.jpg
















24体のブロンズシリーズ中の1体。一番手前の子供は何も持ってなくても幸せそうだけど、大人になると家や車や色々欲しくなり、老齢に達すると仏道に目覚める者もいれば、王冠に象徴された地位や名誉に固執し続ける者もいる。
_________________
■ カミン・ラーチャイプラサート「Beyond...」(sculpture)
会 期:2009年4月11日〜5月3日 火ー土12:00-19:00 日12:00-17:00 / 月休
会 場:Art-U room 渋谷区神宮前5-51-3ガレリア3F
レセプション:4月24日(金)18:00-20:00

コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

ワー・ヌ「日の出」展始まりました。 [展覧会 / room]

P10405582.jpg

昨日よりワー・ヌの「日の出」展が始まりました。展示構成は、日の出のモチーフを円形のキャンバスに描いたペインティングの連作と、同じモチーフをコマ撮りアニメにした映像作品。映像のBGMには、ビルマに代々伝わる古い詩に彼女自身がメロディーを付けて歌った子守唄が流れていて、会場内はとても穏やかな空気に包まれています。
昨晩のオープニングには、彼女と同じヤンゴン文化大学出身で現在日本に留学中の友人達も駆け付けてくれて、互いに久々の再会を喜び合っていました。また、ご来場頂いた方の中にはミャンマーのアーティストの作品を見るのは今回が初めてという方も多かったのですが、とてもポップなワー・ヌの作品は、ミャンマーという国のイメージから想像していたものとかなりギャップがあったみたいで相当驚かれていました。もちろんワー・ヌの作品は、写実中心のミャンマーの絵画界でも極めて珍しいタイプの作品なのですが、何でも最近では、ミャンマーの若い女性作家の間で彼女と同じようなスタイルの絵を描く人も出てきたみたいで、もしかしたら今後ミャンマー・ポップという新しいムーブメントが生まれるかもしれません。
なお今回の展覧会がArt-U roomの今年最後の企画展となりますので、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄り下さい。

コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

アヌ・トゥオミネン個展「森の住人」始まりました。 [展覧会 / room]

先週土曜より始まったアヌ・トゥオミネンの個展「森の住人」、連日大勢の方にご来場頂いています。昨日も神戸や富山から、今日も金沢や徳島からとわざわざ遠方よりお立ち寄り頂いた方もあり感謝感激の次第です。日本に到着後、息をつく間もなく2日半で設営を終えてオープニングを迎え、その後も相次いで「ミセス」、「装苑」、「旅」と3誌の取材を受けて大忙しのアヌさんでしたが、一昨日よりパートナー(兼アシスタント?)のユッカさんと一緒に沖縄に旅立ち、しばしの息抜きを楽しんでいる模様。と、この記事を書いている間にもアヌさんからメールが。なになに、今座間味にいるって?ビーチがとてもきれいだって? うらやましい…。

本展に合わせて出版した作品集「Thinkables」も好評で。5日足らずで既に100部近くもお買い求め頂きました。在庫の方がかなり怪しくなってきましたので、お求めの際はどうぞお早めに。なお、ベストセラーの「アヌ・トゥオミネン作品集 Ars Fennica 2003」および「Thinkables」は下記のショップでも販売していますので、品切れの際はそちらにお問い合わせください。
● limArt(恵比寿)
● Utrecht(上目黒)
● biotope(世田谷区下馬)
● 恵文社一乗寺店(京都)

P1020543.jpg
「森の住人」展示風景。古い靴下を縫い合わせた「小道」、木の枝を削って彩色し様々なベリーに見立てた「ベリーズ」、昔の動物図鑑から切り抜いた鳥やフクロウのイラストを枝に貼付けた「小枝と木」などの作品が並んでいます。

P1020537.jpg
「ミセス」の取材で対談したイラストレーターの山本祐布子さんと一緒にポートレート撮影。最初は緊張気味だったアヌさんも、カメラマン秋枝さんの朗らかな人柄のおかげで次第にリラックスした表情に。


nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

イヌイス展好評開催中! [展覧会 / room]

イヌイス大人気です。にんまり開いた口、離れ気味の目、引出しの把手のようでいて、実は何の機能も果たさないしっぽ。疲れて家に帰って来た時、こんなイヌイスたちの笑顔でお出迎えを受けたらかなりホッとするかも。そう、イヌイスはただの椅子ではなく、ペットのようにスキンシップの取れる家具なのです。
今年のDesignTideは大盛況の内に先週末閉幕しましたが、イヌイス展は引き続き18日まで開催致します。実際に座ってみることもできますのでぜひお寄りください。




左から:チワワ、シバ、ダックスフンド、ボルゾイ、カイ、ブルドッグ


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

イヌイス展始まりました。 [展覧会 / room]

いよいよ今年のDesignTideが開幕しました。Extensionに参加しているroomにも、海外からのお客様も含め続々とご来場頂いています。国立競技場のメイン会場をチェックした後、外苑前、表参道の各会場を経てroomにたどり着くルートが一般的なようで、イヌイスの笑顔に迎えられ、ほっと一息入れられる方々の姿が連日見掛けられます。また、各会場で無料配布しているアルファベットバッジも好評で、週末を待たずして無くなりそうな勢いです。roomではåbäkeデザインによる'A'を設置していますので、全文字制覇しようという方はお早めに。



レセプションにも多数の方々にお越し頂き大変ありがとうございました。

一方DesignTideと平行して神宮外苑で開催されている東京デザイナーズウィークでは、roomの紹介アーティスト曾建華(ツァン・キンワ)が出展しています。場所はコンテナ展示の香港貿易発展局のセクション。'I Love U'という壁紙状のインスタレーションで、一見きれいな花柄模様ですが、近寄って見ると無数の文字が。何が書かれているかはぜひ実際に足を運んでお確かめ下さい。

Tsang Kin-wah 'I Love U'


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

アトリエ・ワン「イヌイス」展開催迫る。 [展覧会 / room]

話題の建築ユニットアトリエ・ワンによるArt-U roomでの2度目となる個展「イヌイス」展が間もなく始まります。今回ご紹介するのは異なるサイズやプロポーションによってチワワやボルゾイ、柴犬などに見立てられた6脚の椅子。ご存じの方も多いと思いますが、アトリエ・ワンの「ワン」は犬の鳴き声から名付けられており、イヌイスは家具でありながらペットのような存在感を持つ愛らしい椅子としてデザインされました。
「イヌイス」展は今年3回目の開催となるDesignTideのエクステンション部門に参加しています。青山-表参道-原宿と街中にデザインとアートがあふれるこの季節。roomでもマップ付きの無料ブックレットを配布していますので、どうぞお気軽にお立ち寄りください。
_____________
■ アトリエ・ワン:イヌイス
会 期:2007年10月31日(水)〜11月18日(日)
    火ー土 12:00-19:00 日曜12:00-17:00 / 月休
    *Design Tideは10月31日〜11月4日の5日間のみの開催となります。
協 力:graf: decorative mode no.3 / (株)コムデザイン


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート