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稲垣智子「Forcing House」始まりました。 [展覧会 / room]

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先週土曜日、稲垣智子個展「Forcing House」が開幕しました。初日のトーク&オープニングには多くの方にお越し頂き大変ありがとうございました。当日朝から都内でアート巡りのガイドツアーを行なっていたライターの藤田千彩さんご一行にも参加して頂き大感謝です。展示の方は、メインの温室のビデオインスタレーションに加え、新作のシルクスクリーンの壁紙にミラー紙の切り絵を並べた一画が効果的に仕上がり、昨年の京都芸術センターでの展示の際とは、また一味違った印象となりました。会期は今月23日までですので、ぜひ皆さまのお越しをお待ちしています。


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長年乗り物をテーマとした創作活動を行なっている國府理さんをゲストに迎えた初日のアーティストトークの模様。実は今回展示に使用している温室は、稲垣さんが國府さんに依頼して製作してもらったもので、國府さん自身もこの温室を「未来のいえ」という自分の作品の中で使用しています。同じ「温室」を用いながらもその使い方に、アーティストとしての二人のアプローチや考え方の違いが見えた興味深いトークでした。國府さん、味のあるトークありがとうございました!


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稲垣さん(右端)と美大時代のお友達。


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稲垣さんと「稲を植える人」というユニット名で活動しているアーティストの植松琢磨さんも、オープニング前に立ち寄って頂きました。


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Feliz aniversário, Carolina! [展覧会 / room]

現在roomにて開催中のカロリーナ・ラケル・アンティッチ個展「ある日」も、いよいよ今週末までとなりました。お陰さまにて猛暑にも関わらず、連日多くの方にご来場頂き大変感謝しています。静かで繊細なカロリーナの作品を鑑賞する妨げにならないように、なるべくコンピュータのディスプレイの陰に身を潜め気配を消す様に努めていますが、もし何かご質問等ありましたらご遠慮なくお声掛けください。それから早く展示作品の画像をアップしてほしいとのリクエストがありましたが、できれば最初に実物をご覧頂きたいので、作品画像の方は会期終了後にroomのウェブサイトに掲載させて頂きます。悪しからずご了承ください。

ところで昨日はカロリーナの誕生日でした。ヴェネチアにいる彼女に "Tanti auguri!"

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今回の展示作品中一番大きな作品「星のある風景」の部分。白地のキャンバスに、シルバーのグリッターがコラージュされていて、まるで夜空にきらめく満天の星の様にキラキラしています。


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カロリーナ・ラケル・アンティッチ「ある日」 [展覧会 / room]

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いよいよ明日よりカロリーナ・ラケル・アンティッチ個展「ある日」が始まります。roomでの二年半振り三回目となる今回の個展では、お馴染みの子供達の姿と共に、特定の時代や場所を超越した様な寓話的な世界を描いた新作14点で構成されます。中でもインパクトがあり案内状にも用いたのは上の作品「蜂」。何かうっかり悪戯でもしでかしたのか、顔を覆って襲いかかる蜂の群から逃げる少年。色合いといいポーズといい、ちょっと日本の絵巻物にでも登場していそうな感じですね。ところで最近休みの日に山登りに出掛ける事が多いのですが、この絵を見て以来、もしやこの少年の様な目に遭うのでわないかとビクビクしながら山道を歩く今日この頃です。さて話が少し脇に逸れましたが、他にもじっと見ていると、そこから色々な物語が聞こえてきそうな素敵な作品が揃っていますのでぜひお立ち寄り下さい。

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■ カロリーナ・ラケル・アンティッチ「ある日」
   Carolina Raquel Antich: One Day
会 期:2012年6月28日〜7月29日 / 火 - 土 12:00-19:00 日 12:00-17:00 月休
会 場:Art-U room  渋谷区神宮前5-51-3 ガレリア3F
後 援:アルゼンチン共和国大使館

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展示風景

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たくさんのご来場ありがとうございました。 [展覧会 / room]

アヌ・トゥオミネン「ブルー」、先週末をもって無事終了しました。会期中には本当に多くの方々にご来場頂き大変ありがとうございました。遠方よりわざわざ足を運んで頂いた方、会期中2度、3度と立ち寄って頂いた方、twitter等を通して友人に薦めて頂いた方、今回も多くの方々とアヌさんの作品を皆さんと一緒に体感する歓びを持てたことをとても嬉しく思います。

今回の展覧会に合わせて印刷した作品集「Naturally!」も、お陰さまにて大変好評でした。この本にはアヌさん本人や旦那のユッカさんが撮ったスナップ写真も多く収録されていて、作品の紹介だけでなく、アヌさんの作品づくりを取り囲む日常や環境が透けて見える内容となっています。遠方の方には通信販売も承っていますが、本展を機に下記のショップでもお取り扱いして頂きましたので、お近くにお住まいの方はぜひチェックしてみて下さい。


■ greenpoint books & things 横浜市中区山元町1−7 / www.gpbat.com

■ ミュシカ 名古屋市名東区高社1−190サンローヤル東山1F / www.myshica.com

■ taffeta タフタ 金沢市新竪町3−115 / www.ateliertaffeta.com

■ アート・遊 大阪市中央区北浜3−2−24北沢ビル1F / www.mmjp.or.jp/art-u

■ 恵文社一乗寺店 京都市左京区一乗寺払殿町10 / www.keibunsha-books.com


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追)フィンランドに帰国したアヌさんから写真付きメッセージが届きました。帰国後ユッカさんと一緒にしばらくラップランドの森小屋で過ごしてきたとのことで、これから来春スウェーデン、ヨーテボリ近郊にある北欧水彩画美術館で開催される個展に向けて制作に入るそうです。

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近くにあるトナカイ牧場からのお客さん。

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カケスに餌をあげるユッカさん。


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アヌ・トゥオミネン「ブルー」始まりました。 [展覧会 / room]

roomでは先週よりアヌ・トゥオミネン個展「ブルー」が始まりました。木曜晩のオープニングレセプションおよび三連休中には沢山の方にご来場頂き大変感謝しています。今回で4回目を数えるアヌさんの個展ですが、展示の仕方は今までで一番さっぱりめかも。作品数が少ないので何だか物足りないと思われる方もおられるかもしれませんが、その分各作品に没入して見れるという意見も頂いています。

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今回の展示で雰囲気作りに欠かせぬ役割を果たしているのは、antiques tamiserさんからお借りしたテーブルたち。オーナーのYさんは毎回欠かさずアヌさんの展覧会を見に来て頂いているアヌさんファンで、本展では会期前に彼女が直接恵比寿のお店を訪ねて選んだものを快く貸し出しして頂きました。


tamiserさんは那須塩原市の黒磯駅前にもショップを持ってられ、昨日はYさんのお招きで、アヌさん&ユッカさんと一緒にそちらまで一泊旅行に出掛けてきました。最初にご自身で改装されたという素敵なお店にお邪魔し、その後これまたとてもお洒落なSHOZO CAFE、Yさん秘密の絶景ポイントや清流等を車で案内して頂き、最後は鹿の湯の温泉宿へ。素朴ながらも大変風情のある浴場に美味しい料理。アヌさんユッカさん二人とも、忙しない東京とは異なる日本の風景にすっかり寛いだ様子でした。

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tamiser kuroisoの店内。数々のアンティーク家具や食器、アートブックなど、何時間でも過ごしてしまいたくなる品揃えです。以前コレクションして頂いたアヌさんの作品も、ひっそりと展示されていました。

さて、二人とは今朝そこで別れてきましたが、二人はその後ジャパンレールパスを使って東北地方を北上し、途中秋田へ抜けた後に金沢方面へと向かう予定。旅慣れた二人ならではの行き当たりばったりの旅。いっぱい楽しんで東京に戻ってくるのを待ってます。

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「ブルー」明日開幕! [展覧会 / room]

いやはや、大荒れの一日でしたね。幸い一番雨風の激しかった夕刻はギャラリー内で作業中だったのですが、帰り道青山通りの並木が倒れていたり、宮益坂沿いに打ち捨てられたおびただしい数のビニール傘を見て改めて今日の台風の激しさを窺い知りました。

さて、いよいよ明日からアヌ・トゥオミネン「ブルー」展の開幕です。展示の方も昨日中にほぼ完了し、今日は最終的な調整と作品リストの作成。作品の配置は、アヌさんと旦那さんのユッカさんがあれこれ言い合いながら色々試している間に、やがてそれぞれ収まるべき場所に収まっていくのですが、その後に来るのが恒例のタイトル決めの時間。アヌさんの作品では、作品を見る上でタイトルが重要な役割を果たしている場合が多く、また、同じ作品でも展示の仕方やテーマによってタイトルが変わってくるのです。問題は僕がフィンランド語を解さないため、せっかくフィンランド語でぴったりなタイトルが見つかっても、一旦それを英語に訳してもらい、更にそこから日本語に訳さなければならないこと。経験上それぞれの言語は決して100%完全に他言語に翻訳することはできないと信じているので、経由する言語はできるだけ少ないに越したことはないと思いつつも、ひとつひとつの言葉のニュアンスを探りながらアヌさんとやり取りするこの過程は、それぞれの作品に対するアヌさんの思いをより深く理解するチャンスを与えてくれる大事な時間です。実は今回の展示でも、ジレンマを抱えつつもぴったりくる訳が思い付かないまま名付けた作品が幾つかあるのですが、どうか皆さん会場では空想の翼を全開にして日本語タイトルの不備を補いつつご鑑賞ください。

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辞書片手のアヌさんと、ビール片手のユッカさん。どちらのアイテムも良いタイトルを見つけるには欠かせません。


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トゥン・ウィン・アウン&ワー・ヌ「幾つかの(白い)作品」展開催中 [展覧会 / room]

roomでは、ミャンマー(ビルマ)のアーティストカップル、トゥン・ウィン・アウンとワー・ヌによる「幾つかの(白い)作品」展が始まりました。今回の展示では、二人が子供の頃に慣れ親しんだマンガやおもちゃ等、想い出にまつわる品物が集められていて、いずれの品物も、時が経つと共に次第に記憶が鮮明さを失っていくように、白い絵の具のレイヤーで断片的に塗りつぶされています。この作品は現在も進行中のプロジェクトで、最終的に千個の品物が集められるまで続く予定です。会期は今月28日までですので、ぜひご覧下さい。(8月15〜22日は夏期休廊となりますのでご注意下さい。)

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展示風景。床にはトゥンが子供の頃に遊んだ手作りのボートや、ワー・ヌのおじさんや弟たちが遊んだというサッカーボールが置かれています。


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70〜80年代にミャンマーで流行したコミックシリーズの1ページを用いた作品。ヤーイという少年が主人公で、悪人や侵略者達から村を守るというストーリーだそうです。他にもワー・ヌが子供の頃に描いた絵や、二人の娘パン・ヌー(5才)の描いた絵も並んでいます。


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レセプションも無事終了したところで記念撮影。二人は先のブリスベンでの第6回アジア-パシフィックトリエンナーレシンガポール美術館での映像展に続き、今秋開催の広州トリエンナーレへの参加も決まっており、今後ミャンマーの現代美術を代表するアーティストとして更なる活躍が期待されます。


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日本滞在最終日、作家の吉野祥太郎さんがディレクションを行なう下北沢のアートバーSTUDIO AKATにお邪魔しました。ちなみに吉野さんは以前ヤンゴンで滞在制作を行なった際に現地で二人と知り合いました。このスペースは先月オープンしたばかりで初めて訪れましたが、どこか隠れ家っぽい雰囲気で、ライブや展覧会など小規模のイベントを行なうにはもってこいな感じです。

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次回開催展覧会のご案内 [展覧会 / room]

昨日のアンサンブル室町の公演「元素」、素晴らしかったです。音楽と踊りが融合し、実験的でありながら楽しい驚きに満ちた演出。終演後の拍手がなかなか鳴り止みませんでした。


さて、roomでは来週8月3日よりミャンマー(ビルマ)の若手アーティスト、トゥン・ウィン・アウンとワー・ヌを迎え展覧会を開催致します。私生活においてもパートナー関係にある二人は、映像やインスタレーション等、ミャンマーではまだ馴染みの少ないメディアを意欲的に用いた作品を発表し、ミャンマーの今後を担う新世代アーティストとして国際的にも評価を集めています。

今回の展覧会「幾つかの(白い)作品」は、二人が2009年に開始した「千個の(白い)作品」の序章を飾るものであり、彼らがこれまで生きてきた三十余年の生涯の中で、特に思い出深い千個の事物を集めアーカイブ化することにより自らのアイデンティティーの根源を浮き彫りにしようというプロジェクトです。今回の展覧会では、彼らが子供の頃に親しんだ漫画のヒーローや玩具、彼らに教訓を与え人生を導いてきた物語や出来事、更には彼らの友人や娘が描いた素描など、様々な記憶の断片が集められており、これらの事物は記憶の中であらゆるものが少しずつ風化して行くのと同様に、白い絵具のレイヤーで部分的に隠されたり塗り潰されたりしています。あたかも降りしきる雪に埋もれる風景の様に、次第にホワイトアウトしていく世界の中で、果たして我々はどんな事実を見いだすのでしょうか?是非ご高覧ください。

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トゥン・ウィン・アウン&ワー・ヌ「幾つかの(白い)作品」
会 期:2011年8月3日(水)〜28日(日)、但し8月15日〜22日は夏期休廊
開廊時間:火−土曜12:00-19:00 日曜12:00-17:00  月休
オープニングレセプション:8月3日(水)18:00-20:00(ぜひお気軽にお立ち寄り下さい!)


またワー・ヌは、金沢21 世紀美術館で開催される展覧会「 Inner Voices - 内なる声」(会期:7 月30 日〜11 月6 日)にも出展致します。初日7月30日には会場にてワー・ヌ他出展アーティストによるトークも開かれますので、お近くの方はぜひ。詳細はこちら。
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ピナリー・サンピタック個展始まりました。 [展覧会 / room]

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タイのアーティスト、ピナリー・サンピタックの個展「紙の痕跡と空飛ぶ立方体」が始まりました。昨晩のオープニングレセプションには大勢の方にお越し頂き大変ありがとうございました。今回の展示を構成するのは、籐編みの彫刻と紙に描かれたドローイング作品。籐編みの作品「空飛ぶ立方体」は先月チェンマイで開催されたチャリティーイベントで展示されたものと同じデザインのもので、チェンマイ在住の籐編み家具職人の手で、椅子として使用出来る様に改良されたものです。また、ドローイングの方は、彼女の代表的なモチーフである「乳房」の形が「器」や「雲」「植物」などに次々と姿を転じながら描かれた楽しい内容となっています。近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

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翼の生えた「空飛ぶ立方体」は、人が座ると本当に空を飛んでいるみたい。(撮影協力:butterfly


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「夕暮れ」展好評開催中。 [展覧会 / room]

現在開催中のカロリーナ・ラケル・アンティッチ個展「夕暮れ」、いよいよ会期後半に入りました。今回の展覧会では何故か作家の方に大勢ご来場頂いており、先日も近くの国連大学のギャラリーにて展示中の小林孝亘さんに、搬入作業後にひょっこり寄って頂きました。小林さんは以前から個人的に大変好きな作家なのですが、その小林さんにもカロリーナの作品を気に入って頂けた様で大変嬉しく思いました。また、オープニングにご来場頂いた蓜島伸彦さんにも、多くの方々にこの展覧会をお薦めして頂き大変感謝です。

さて一方、京都旅行をすっかり満喫して東京に戻ってきたカロリーナ一家は、二週間ちょっとの日本滞在も全然物足りなかったみたいで、今朝名残惜しげにイタリアへと帰国の途に着きました。旦那のアウグストも、娘のローラちゃんも皆すっかり大の日本贔屓になった様で、ぜひまた近い内に日本を訪れたいと言っています。「大仏」に「ひょっとこ」「メイド喫茶」等々… こうした未知なる異文化との非整合的遭遇が、今後のカロリーナの作品に、はたまたローラちゃんの将来に悪しき影響を及ばさないか、やや心配なのですが…。

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「夕暮れ」展展示風景。左より「隕石」、「クレーター」、「木々」、「水浴者」。カロリーナの話によると、一番左の絵を描いている内に、自然と「隕石」の形が現われ、そこからの連想で「クレーター」の絵が生まれ、次いでクレーターに水が溜まった「水浴者」の光景へと繋がっていったそうです。

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