アヌさん便り：

最近やっと湖に氷が張ったそうです。雪も少なそうだし温暖化の影響でしょうか。

アヌさんから少し遅めの年賀メールが届きました。彼女は目下ヘルシンキ郊外の別荘に滞在中で、湖に浮かぶ小さな島のアトリエに籠って今春galerie anhavaにて開催される個展のための作品を準備しているそうです。ここ数年来展覧会に次ぐ展覧会で世界中を旅して回っていたアヌさんですが、久々にじっくりと新作のアイデアを練る時間ができ本人もとても嬉しいとのこと。はてさて次回の個展ではどんな作品が登場するか今から楽しみです。

アヌさんのクリスマスカード入荷しました。

今日は先週アヌさんから届いたクリスマスカードの作品の額装作業を行ないました。この作品は彼女が1998年より作り続けている「絵はがきの彫刻」(Postcard Sculpture)というシリーズに属するもので、古本屋や蚤の市で集めた古いポストカードにちょっとした加工を施し作品として生まれ変わらせたものです。今回は特別にクリスマスに関連した作品を送ってもらったのですが、キャンドルの写真の炎の部分が焦げていたり、サンタさんが運ぶお粥に（フィンランドではクリスマスにお米のお粥を食べる風習があるとのこと）本物のお米がくっついていたりと、思わず微笑んでしまう茶目っ気たっぷりの作品が勢揃いです。早速こちらのサイトで紹介致しましたので、ご興味のある方はぜひご覧下さい。

■ アヌ・トゥオミネン 絵はがきの彫刻：クリスマス特集'08

http://www.art-u-room.com/tuominen/postcard_xmas08.html

アヌさん便り：ポンピドゥーでの展示

今春出版された'Thinkables'のプローモーションを兼ね、先月パリのポンピドゥーセンターのブックショップ Flammarionで開催されたアヌさんの小展示のスナップが届きました。ディスプレイはアヌさん自身が行ない、この本の中にも収録されている作品があちらこちらに配置されています。なお、アヌさんは現在、「暮しの手帖」でも紹介された湖水地方の島にある別荘に滞在中で、湖の所々に張り始めた氷や雪嵐など秋から冬へと移り行く自然を満喫しているとのことです。

アヌさんの作品と書籍は、来月9日より西麻布のル・ベインにて始まる「クリエーターからのとっておきのプレゼント展」でも展示されますので、４月の展覧会を見た方も見逃した方もぜひお立ち寄り下さい。

アヌさん便り：オルトン病院での個展

アヌ・トゥオミネンさんから、ヘルシンキにある整形病院内にて開催中の個展の模様が届きました。ORTON Invalidisäätiö というこの病院はフィンランドの現代アートの優れたコレクションを有していて、このように時々特定の作家を招いて施設内にて展覧会も開いているとのことです。ところでこの写真、カフェスペースの展示とのことですが、良く見ると壁面にはステッキを２本逆さまに並べて脚のように見せた作品が。アヌさん相変わらずやってくれます。

アヌさん便り：ゾイデルゼー博物館

アヌ・トゥオミネンさんより、先週オランダのZuiderzee Museumで始まった展示の模様が届きました。アムステルダム北方のアイセル湖畔にあるこの博物館は、広大な敷地に各地より移築された古い教会や民家が立ち並び、どうやら昔訪れた明治村といった趣きの場所のようです。そうした民家の一つが今回アヌさんに提供され、設置された作品は今後恒久的に展示されるとのこと。送ってもらった写真を見ると、何やら卵にまつわる作品がずらりと並んでいて、煉瓦作りの古い建物や使い込まれた家具の感じと相まって、とても親密感のある空間に仕上がっています。

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● 現在発売中の「装苑」7月号に、roomでの個展「森の住人」の際の取材記事が掲載されました。アヌさんファンの皆さまどうぞ書店にてご覧下さい。

「暮しの手帖」の反響

アヌ・トゥオミネンの記事が掲載された「暮しの手帖」32号が発売されてから２週間が経ちましたが、その間多くの方々からお問い合わせを頂きました。作品集をご注文頂いた方からわざわざ感想等をお送り頂いたりと大変感謝しています。素材も技法も至ってシンプルなのに、どこか暖かみがあり、また、見た瞬間思わず吹き出してしまうようなユーモアを備えた彼女の作品は、日々接するありふれた事物であっても、少し視点を変えるだけでとびきりの宝物になりえるのだということに気付かせてくれます。

そんな彼女から、来週12日よりヘルシンキ西方の街ロホヤで開催される個展の案内が届きました。ロホヤには森と湖の合間に古い教会や歴史のあるマナーハウスが点在し、またリンゴ酒の産地としても有名な所だそうです。そんな環境の中でアヌさんの作品を見れたら格別だろうなぁ。

アヌ・トゥオミネン、ヘイノラ美術館での個展の模様

アヌ・トゥオミネンから、現在フィンランドのヘイノラ町立美術館で開催中の個展の写真が届きました。蚤の市などで集めた素材と編み物などの手法を組み合わせた温かみのある彼女の作品は、会場となるひなびた木造の洋館の雰囲気にしっくりとマッチしています。

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■ Anu Tuominen: on olemassa
会 場：Heinolan kaupunginmuseo
会 期：2007年9月29日〜11月25日

アヌ・トゥオミネン個展情報

アヌ・トゥオミネンの個展がフィンランド湖水地方の町、ヘイノラの町立美術館で始まりました。今回もアンティックのグラスを用いたり、蚤の市で集めたタイルの鍋敷きを並べた作品など、トゥオミネンらしいウィットに富んだ作品が展示されています。
roomでは来年4月に彼女の２度目の個展を予定していますので、そちらもお楽しみに。
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■ Anu Tuominen: on olemassa
会 場：Heinolan kaupunginmuseo
会 期：2007年9月29日〜11月25日

アヌ・トゥオミネン展覧会情報

アヌ・トゥオミネンより現在ブリュッセルにて開催中のグループ展の写真が届きました。この展覧会のタイトルは 'Toutes les couleurs sont permises à condition que cela n'empêche pas le commerce'（商売に支障をきたさぬ限り全ての色彩は許される）という長いもので、現代生活を取り巻く多種多様さまざまな色合いの工業製品を素材として、全７名の参加アーティストがそれぞれに作品に仕上げたものです。トゥオミネンの作品は２部屋に展示され、最初の部屋にはカラフルな石けん箱を並べた「海辺の早朝」と題された作品、次の部屋には洗濯ばさみを用いた「水彩作品」が展示されています。
なお、Art-U roomでは、彼女の新しい作品集の出版に合わせ来春個展を予定しています。先日のアートフェア東京でも大人気だった彼女の作品。どうぞお楽しみに。

Anu Tuominen 'Early morning by the sea' - 昨年roomでの個展「キッチン」でも展示した作品の拡大版。その際は石けんに見立てた白い石を入れていましたが、今回は本物の石けんも混じっているそうです。

Anu Tuominen 'Water color work' - 洗濯ばさみを色ごとに虹のように並べた作品。床にも網に沢山の洗濯ばさみをくっつけたオブジェが置かれています。
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展覧会データ：
Toutes les couleurs sont permises à condition que cela n'empêche pas le commerce
会 場：Atelier 340 Muzeum　Drève de Rivierendreef, 340, 1090 Bruxelles
会 期：2007年3月16日〜5月20日

アヌ・トゥオミネン展覧会情報

10月にroomで個展を開催したアヌ・トゥオミネンの個展が、来月より母国フィンランドで開催されます。場所はヘルシンキ北方約100kmの都市ハメーンリンナにあるハメーンリンナ美術館。何でも今回の展覧会では、美術館が所蔵する古い民具などの合間に彼女の作品を展示するとのこと。これは面白そうです。
訂正） 民具との展示は、来年秋のヘイノラ市歴史美術館での展覧会とのことでしたので、お詫びの上訂正申し上げます。なお、このヘイノラ市では毎年、「サウナ我慢比べ世界大会」なるものが開催されているらしい。

■ Anu Tuominen - Kesäpäivät talviunta
会　場：Hämeenlinna Art Museum http://www.hameenlinna.fi/taidemuseo/index.php
会　期：2006年12月2日〜2007年3月18日

アヌ・トゥオミネンについて
http://www.mmjp.or.jp/art-u/contents/show/tokyo/2006_10/2006_10.html

ハメーンリンナについて（フィンランド政府観光局サイトより）
http://www.moimoifinland.com/areas/hameenlinna.php