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ポー・ポー展覧会情報 [展覧会 / 他会場]

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Po Po 'Narcissus' 1987-94, silk, kapok, mirror, rope, dimension variable

このブログでもこれまで何度か紹介してきたミャンマーの現代美術作家ポー・ポーの展覧会が、東京とシンガポールで相次いで開催されます。1957年生まれのポー・ポーは、軍政下で国外のアート情報がほぼ遮断されたなか独学で美術を学び、ミャンマーでいち早くインスタレーションやパフォーマンスといった表現に取り組んだ、ミャンマーの現代アート史における重要な作家です。日本では1999年の第1回福岡アジア美術トリエンナーレに参加しパフォーマンスを行い、また最近では一昨年のシンガポール・ビエンナーレ2013にて、公園の木立の中に瞑想的な屋外インスタレーションを制作しました。

そんなポー・ポーにスポットを当てた展覧会の一つ目は、本日より森美術館で始まった「NAMコレクション002:存在と空間ーース・ドホ+ポー・ポー」。森美術館の収蔵作品より、韓国のス・ドホの作品との組み合わせで展示されるのは、ポポが20代後半に制作した絵画の連作。23才の時に首都ヤンゴンに上京したポー・ポーは、当時学生を中心に前衛的な表現活動を行なっていたアート・グループ <ガンゴー・ヴィレッジ> に合流し、日々他のメンバーとの議論に明け暮れる一方、仏教哲学に関心を寄せながら独自の幾何学的な抽象表現を模索した、その頃の作品です。

そうしてもう一つはシンガポールのギャラリーYavuz Galleryにて8月2日より始まる個展 'Out of Myth, Onto_Logical, 1982-1997'。こちらはガンゴー・ヴィレッジ時代からそれ以降、絵画を離れ、よりコンセプチュアルな表現へと向かったポー・ポーの足跡を辿るものです。折しも世界の目が、今秋実施されるミャンマー総選挙の動向に向けられる中、ミャンマーのアートシーンにも今後増々国際的な注目が寄せられるものと思われます。

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