ピナリー・サンピタック 'Breast Stupa Cookery' in 福岡 [Pinaree Sanpitak]
今秋より来年6月にかけて全国4美術館を巡回する「アジアをつなぐ ー 境界を生きる女たち 1984-2012」展。最初の会場である福岡アジア美術館での会期最終日10月21日に、出展作家ピナリー・サンピタックによる料理のワークショップが開催されました。当日は事前に申込み頂いた20名程の方に参加頂きましたが、ピナリーがスタッフの方々と一緒に地元のマーケットで準備した食材や持参の食材を用いて、皆さん思い思いに熱心に独創的な料理を作られていました。
ワークショップの会場は美術館の隣にあるFAAMカフェ。普段はお洒落なミュージアムカフェとして営業されていますが、この日は特別に場所を提供して頂きました。
料理に先立ちまずはピナリーさんが、これまでに世界各地で行なってきた同プロジェクトの概要を簡単に紹介。バンコク、東京、横浜、シンガポール、パリ、北京、サラトガ・・・ 2005年に始まる'Breast Stupa Cookery'は既に世界の10都市以上で開催されてきました。
こちらは昨年3月にニュージーランドの美術館で行なわれたプロジェクトの紹介。地元マオリ族出身の女性シェフが代々90年も伝わる酵母を用いてパンを焼き、オープニングパーティーに集った人々に供せられました。
こちらがこのプロジェクトで用いられるおっぱい型のクッキングモールド。大小色んな形の中から好きなものを選んで使います。
この日は白米、黒米、サフランライスなどお米をベースに、野菜や卵、果物など様々な食材を加えて料理を作りました。
できた料理は大きなテーブルの上に集めてディスプレイ。
秋らしく、紅葉や柿なども飾られています。
おっぱい型の料理の型はオーナメントとして飾ってもきれいです。
全員完成したところで記念撮影。
その後一人一人の参加者に自分が作った料理に関してアイデアや感想をプレゼンテーションして頂きました。
そして最後はもちろん食べます!
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おまけ
イベントの翌日、ピナリーさんや友人のアントニーさん一緒に博多湾に浮かぶ能古島に遠足に行ってきました。ピナリーさんは2002年に開催された「第2回福岡アジア美術トリエンナーレ」の際ほか何度か福岡を訪れているのですが、いつもオープニング前後の数日間を美術館近辺で慌ただしく過ごすだけだったので、今回は始めてゆっくり福岡の町や近郊を訪れることができました。遠足の候補地には他に「宝満山」や「平尾台」もあったのですが、当日の天気予報によると雲行きが怪しかったので、一番手軽な能古島へ。島には満開のコスモス畑やヤギ牧場にビーチ、楽しいカフェ等見どころも色々あり、ピナリーさんもバンコクに帰る前にリラックスした時間を過ごせたようです。
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