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タイ現代写真展 [展覧会 / 他会場]

昨日銀座ニコンサロンにて開催中の「Thai Photography Now」展レセプションパーティーにお邪魔しました。この展覧会は、東京写真月間の関連企画として毎年アジアの一ヶ国に焦点を当てその国の写真家たちの仕事を紹介しているもので、今年の該当国はタイ。実は東京写真月間なるものの存在も全く知らなかったのですが、今回出展作家の一人として来日したマニット・スリワニチプーンさんからお誘いの電話を頂き始めて知った次第です。

マニットさんは本展のキュレーションも担当しており、会場にて話を伺ったところでは、タイの美しい自然や微笑む人々といったクリシェ的なイメージは敢えて除外し、世代も主題も異なる13名の写真家の作品を通してリアルなタイの姿を伝えようと努められたとのことです。展示作品の中には性転換者のヌードや貧しい労働者のポートレート含まれ、タイ社会の影の部分やタブーに触れる事により、奇しくも先の騒乱の衝撃が冷めやらぬ内に開催されることになった本展に一層のリアリティーを与えているように感じられました。
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■ 東京写真月間:アジアの写真家たち2010 タイ「Thai Photography Now」


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銀座ニコンサロンで開催されたレセプションの模様。中央グレイのジャケットを着ているのがマニットさん。















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マニットさんの展示作品「ピンクマン・オペラ」。消費社会を痛烈に風刺した「ピンクマン」のシリーズは彼の代表作と言えるもので、1997年以来様々な場所や設定で社会的な事件や出来事を反映しながら撮影されてきました。この「ピンクマン・オペラ」は、タイの伝統的な民衆歌劇リケーをアレンジしたもので、各作品には現在のタイの社会情勢を示唆することわざがタイトルとして付されています。

Manit Sriwanichpoom 'Pink Man Opera, Thailand' 2009




Boonmee-Poster.jpg
本展とは関係ありませんが、先週カンヌ映画祭にてタイの映像作家アピチャッポンさんの「ブンミおじさん」が見事パルムドールを受賞しました!見ているうちに夢うつつの狭間へと誘われるアピチャッポンさん独特の映像世界。日本での公開が待たれます。

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