SSブログ

ピアノ到着 [Vu Dan Tan]


今日roomにピアノが届きました。これは明後日に行なうヴー・ザン・タンのパフォーマンスのためにレンタルしたもの。ところでなぜピアノ? - タンの奥さんナターシャさんは、ハノイの旧市街にサロン・ナターシャというアート・スペースを運営しており、その部屋の片隅に鎮座するアンティックのアップライトピアノが、いわばこのサロンのシンボル的存在となっているのです。サロン・ナターシャはタンのアトリエも兼ねており、音楽が大好きなタンは制作の合間にピアノに向かったり、時には他のアーティストたちと一緒にセッションを行なうことも。美術同様音楽も独学で学んだタンが得意とするのは即興演奏。昨年にはロスでの展覧会に合わせて'One Day / Mot Ngay / Piano Forte'というレコードも出版しました。

ベトナム初のコンテンポラリーアートギャラリーとして1990年にオープンしたサロン・ナターシャは、数々の実験的な展覧会やイベントを開催し、ドイモイ(開放政策)以降のベトナムのアート・シーンで重要な役割を果たしてきましたが、残念な事に昨年をもって活動を一時休止してしまいました。現在ではハノイにもいくつかのアーティスト・ラン・スペースやオルタナティブ・スペースもでき、まずはその役割を終えたという感じでしょうか。けれどもサロン・ナターシャによって蒔かれた種は、今後も次世代のアーティストたちによって着実に育まれていくでしょう。今回のroomでの展示にて、このサロン・ナターシャが持っていたオープンでフレンドリーな雰囲気を少しでも味わって頂けたら幸いです。


調律が終わると早速みんなで試し弾き。まずはナターシャさん。


続いて二人の愛娘ニューシャちゃん。なかなか決まってるね。


2000年にサロン・ナターシャで行なわれたサウンド・パフォーマンスの模様。
Sound Performace by Vu Dan Tan and Le Hong Thai for the exhibition 'Thanh Sac', Salon Natasha, Hanoi, 2000


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。