アヌさん訪問記(ハウホの島) [海外出張記]
早めの夏休みを兼ねフィンランドへ行ってきました。ちょうどラップランドから戻ってきたアヌさん&旦那のユッカさんとヘルシンキで落ち合い、100キロ少し北方にあるハウホという町へ。そこには湖に浮かぶ島に二人のお気に入りのサマーハウスがあり、魚を捕まえて薫製にして食べたり、ボートで近所の村祭りやフリーマーケットを訪れたり、はたまた真夜中にサウナに入って湖で泳いだりと、数日間ながら本格的なフィンランド式のヴァカンスを味わう事ができました。こうした心に余裕のある環境にいるからこそ、アヌさんの作品に見られるような遊び心溢れる発想が生まれてくるんだなぁ、と改めて感心した旅でした。旅のダイジェストは下の続きからどうぞ。
ヘルシンキからまず向かったのはヒューヴィンカーという町。保養地としても知られるこの町では毎夏恒例のアートイベントが開催されていて、アヌさんも招待作家として展示していました。今年のイベントのテーマは「Sense of wood」ということで、会場の一つであるとても趣のある木造の建物の一室に、木や森に関連するアヌさんの楽しい作品が並んでいました。
再び車に乗り込み一路北へ!
ハウホに到着後、町で食料を調達し船着き場からボートに乗り換え。運転を終えやっとビールが飲めるユッカさんの嬉しそうな顔!
アヌさんの漕ぐ舟で15分程すると、二人の小屋がある島が見えてきました。
到着。荷物を降ろすと、早速二人は島を案内してくれました。小さいながらも色んな種類の植物や生き物が暮し、さながら小さな宇宙のよう。
小屋の前のベンチから眺めた風景。向かいの小島のてっぺんにミサゴの大きな巣があり、現在雛が二羽いるそう。他にもツバメやカモメに、キツツキ、牛の鳴き声みたいな声で鳴く水鳥などがいて、島は一日中結構賑やかでした。
夕方再びボートに乗り込み、湖畔で開かれていた祭の会場へ。突如激しいスコールに見舞われ、皆建物の中に逃げ込みましたが、しばらくするとすっかり晴れて空にはきれいな虹が掛かりました。
翌日訪れたハウホのフリーマーケットの模様。野菜や果物、カラフルなお菓子、それに多種多様の古道具が並びます。アヌさんは木製のコート掛けと小鳥、ユッカさんは斧、僕はチェコ製の折り尺をゲット。
湖では許可を得て網を張ることができます。前日から仕掛けておいた網には鱒に似た魚が沢山掛かっていました。
獲れた魚は内蔵を取り出し岩塩を詰め、早速スモーク。半時間程でほくほくのスモークフィッシュの出来上がり。
魚にじゃがいも、トマト、玉ねぎ、黒パンを添えていただきま〜す。というかほとんどいただき終わってます。
昼寝の後、ボートで別の村へ遠出した帰り。きれいな夕暮れ時に見えますが、もう真夜中を回ってます。
鏡の様に滑らかに広がる湖面と木々のシルエット。魔法の様に幻想的な景色でした。
島に戻ると焚き火を囲んでビール片手に色々な話をしました。アヌさんが寝たのを見計らって、ユッカさんとサウナに入り、野郎二人スッポンポンで湖にダイブ。鳥の皆さま、深夜に大変お騒がせ致しました。
その後二人と別れてタンペレに一泊し、再びヘルシンキでアヌさんのアトリエを訪問。この秋に開催予定のアヌさんの個展「ブルー」の打ち合わせを行いました。本来は今春4月に開催を予定していた「ブルー」ですが、直前に震災が起こり、アヌさんにもすっかり気を揉ませてしまいました。きっと良い展覧会となるよう改めて準備に掛かりたいと思います。なお、この展覧会に合わせて出版する「Naturally!」には、上の島の様子も度々登場しますのでどうぞお楽しみに!
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